今シーズン、オンザコートルールの変更により、外国籍選手のプレイタイムが激増していると感じるので、実データを可視化して感覚と一致しているか見ていきます。
■オンザコート ルール
まずは、オンザコートルールの振り返りから。
オンザコートのルールは、「代表の強化につながる」ということで、変更されました。
・Bリーグの大河チェアマン、オンザコートルール変更は「代表の強化につながる」
https://basketballking.jp/news/japan/20180620/75165.html
オンザコートの変更概要は、
です。
正確なルールは、下記リンク先を参照してください。
・B.LEAGUE 2018-19 SEASON 競技レギュレーション - B.LEAGUE(Bリーグ)
https://www.bleague.jp/files/user/news/pdf/20180620.pdf
17-18シーズンは、外国籍選手のトータル出場時間を人数で割ると20分。
18-19シーズンは40分。
外国籍選手が40分間出場し続けるわけには行かないので、日本籍選手と外国籍選手のマッチアップの増加が期待されました。
しかし、シーズンが始まると外国籍選手のプレイタイムが激増。40分近く出場させるケースも珍しくありません。
■外国籍選手の1試合平均プレイタイム
外国籍選手の1試合平均プレイタイムを散布図にしました。
17-18シーズン、30分以上の選手は、ほどんどいません。
しかし、18-19シーズンは、30分以上の選手が多数となります。
また、横軸の年齢に関係なくプレイタイムが伸びているので、ベテランであろうとも出場時間が長くなっていることが分かります。
■上位50名の1試合平均プレイタイム
次にシーズン別に1試合平均のプレイタイムを散布図にしました。
まずは17-18シーズン。
1試合平均のプレイタイムが30分を超えているのは、日本籍4名、外国籍2名。
黄色の枠で囲った35分近くプレイしたのは宇都です。チームのプレイスタイル上、プレイタイムが長くなったのですが、彼を除けば最大30分程度でした。
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次に18-19シーズン。
1試合平均のプレイタイムが30分を超えているのは、日本籍3名、外国籍30名、帰化2名。
17-18シーズンとがらりと変わりました。外国籍選手を休ませて日本籍選手を出すのではなく、外国籍選手を長時間出場させる選択をしたチームが多かったと言えます。
長時間出場させる理由は2つ考えられます。
①外国籍選手と日本籍選手のレベルに差があり過ぎて、変わりに出場させる選手がいない
②昇降格制度のため、目先の1勝にこだわる必要があるので、思い切った日本籍選手の育成をしづらい
代表の強化につながるという狙いで、今年のルールが始まったのですが、強化されているようには感じませんでした。
■オンザコートルールに対する感想
18-19シーズンのオンザコートルールは、外国籍選手へ負担の大きい制度で、非常に不満に思っています。
具体的には、
・長時間のプレイでパフォーマンスの低下
・長時間のプレイで怪我のリスクが高い
・ファウルトラブルを恐れて思い切ったプレイをしない
・ファウルトラブルや怪我でベンチに下がることで、
戦力状況が大きく変わってしまので、見ていて楽しくない
・オンザコート数に差が出来ると、ゾーンディフェンスを多用することが多く、
日本籍選手の強化につながっているとは思えない
・能力もあって元気な3人目の選手がベンチにすら入れないため、
プレイを見る機会が激減した
です。
長時間プレイせざるを得ない状況を作ったと思えば、逆にベンチにすら入れないこともある今年のルールに賛成できません。
外国籍選手は使い捨てではない。はるばる日本に来て、素晴らしいプレイを見せてくれる彼らのことも考えたルールを作ってほしい。
■希望するオンザコート数
ガードの外国籍選手を見たい、もっとクオリティの高いプレイが見たいという理由で、オンザコート3名、ベンチ登録5名が希望です。
昔、そういうリーグがありましたね(笑)。帰化選手はオンザコートの対象外です。"日本籍"の選手ですので。
自分の感覚では、一部リーグでプレイできるレベルに達している日本籍選手は少ないので、外国籍選手に底上げしてもらいたいと考えています。
ただ、日本籍選手がプレイタイムを得ることでレベルアップしてきているとも感じています。
ですので、まずはオンザコート2名、ベンチ登録3名に変更して、日本籍選手に猶予期間を与えた後、オンザコート3名、ベンチ登録5名に変更するのが良いと思います。
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