2020年1月25日土曜日

【Bリーグ】19-20 第19節Game1 川崎ブレイブサンダース VS 京都ハンナリーズ

 

 
2020/1/24 川崎ブレイブサンダース 78-82 京都ハンナリーズ@川崎市とどろきアリーナ
観客数:4304人

久しぶりのアウェイ遠征。平日開催にも関わらず4000人越えはすばらしいですね。
 
川崎ブレイブサンダースは、経営がDeNAに代わって順調に観客動員数を伸ばしています。
川崎が順調にお客さんを集められている理由の一つは、会場の世界観にあると思います。
 
会場全体がライトアップ、幕、座席カバーでえんじ色で統一されており、ブレイブサンダースの世界に引き込まれるような感じました。
 
 
川崎オリジナルのポテトチップスが350円で売っていて、普通は高いと思うはずが、それくらいなら買ってもいいと思わせてくれます。
 
一方、京都は観客動員に伸び悩んでいます。ハンナリーズアリーナで京都らしい世界観を出そうとしてくれているのですが川崎ほどではありません。もっと突き詰めていけば、会場の雰囲気も変わってお客さんが定着していくのでは? と思います。
 

 
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さて、試合は接戦を制した京都が7連勝。
中地区首位の川崎にアウェイでの勝利は、地力がついてきた証拠だと思います。
 
ハンナリーズが勝てるようになった理由は、主に三つあります。
 
 
①寺嶋の加入
Twitterにも少し書いたのですが、寺嶋加入前は、
 ・中村のハンドリングの弱さにプレッシャーをかけられる
  →フロントコートにボールを運ぶのに時間がかかり、オフェンスにかけられる時間が短くなる
   フロントコートに運んだ後も、リングアタックより、ボールキープを優先してしまう
   →マブンガ&サイモンに任せて攻めるけど、ディフェンスをそこに絞られて攻めきれず
が多かった。

寺嶋加入後は、
 ・寺嶋がフロントコートに早くボールを運べるため、オフェンスに時間をかけられる。
  寺嶋にボールキープ力があるため、チームメイトがリングにアタック出来る体制が整う。
  →寺嶋自身がペイントアタックしつつ、ボールもよく回せるので、イージーバスケットにつながる
の流れが作れています。
 
寺嶋のボールハンドリング、スピード、ドライブ力はどれも京都に足りなかったピースなので、見事にはまっていると思います。
 
 
②日本籍選手のアタック
連敗中は、昨シーズンまで通用していたマブンガ&サイモンのピックプレイや2面ゲームを多用するもスコア出来ず、その後の展開もないため、タフショットを打たされるケースが多かったです。

しかし、連勝が始まってからは、松井がサイモンのピックを使ってシュート、寺嶋とマブンガのハンドオフからペイントアタックなど、日本籍選手を絡めたオフェンスが増加。
 
結果、相手チームは誰から攻撃が始まるか分からないため守備のポイントを絞れず、京都が優位に攻めれるようになりました。
 
 
③スイッチディフェンス
昨シーズンまでピック&ロールに対してスイッチで守ることは、ほぼなかったのですが、連敗から脱した時からスイッチディフェンスを多用しています。
 
スイッチすることでミスマッチが出来てしまうのですが、ローテーションによりミスマッチを解消したり、ヘルプディフェンスでカバーするなど、上手に守れています。
 
特に今日の4Q最後のスイッチディフェンスとローテーションは、見事だったと思います。
 
 
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シーズン最初に6連勝した時は、相変わらずマブンガ&サイモン頼りで、バスケットとしては面白みがないなと思っていました。
 
しかし、今回の7連勝はチームバスケで攻めれているので、見ていて楽しい。残りシーズン、ワクワクするバスケが見れそうで、とても楽しみです。
 
 

 
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●個人表(10点満点採点(5.5~6.0が平均値)  | 得点、リバウンド、アシスト)
#0  寺嶋 良 7.5 | 12,4,2
#6  中村 太地 4.5 | 2,2,0
#7  大庭 岳輝 DNP
#8  村上 直 6.5 | 3,2,1
#9  綿貫 瞬 登録なし
#10 鶴田 美勇士 DNP
#12 岡田 優介 5.5 | 0,1,0
#15 玉木 祥護 DNP
#16 松井 啓十郎 7.5 | 12,2,0
#32 ジュリアン・マブンガ 8.0 | 22,8,13
#33 内海 慎吾 6.5 | 2,1,1
#43 永吉 佑也 7.0 | 6,3,1
#50 デイヴィッド・サイモン 8.0 | 23,8,0

※一部選手のみコメント
#0  寺嶋 良 7.5 | 12,4,2
 オフェンスが手詰まりの時、ドライブで打開してくれるので、とても頼りになる
 
#6  中村 太地 4.5 | 2,2,0
 自身を失っているように見える。3Q最初のターンオーバーは見ていられなかった
 
#8  村上 直 6.5 | 3,2,1
 寺嶋と同時に出ることで、村上のハンドリングの弱さを隠して、スピードを生かすことが出来た
 
#16 松井 啓十郎 7.5 | 12,2,0
 3ポイントだけでなくレイアップでも得点。スラムダンクの三井に対する宮城のコメント「3点だけじゃねーんだあの人は」が似あう
 
#32 ジュリアン・マブンガ 8.0 | 22,8,13
 Happy Birthday!! アタックし続けたことで、ファウルを15個ゲット。

#43 永吉 佑也 7.0 | 6,3,1
 連勝の立役者の一人。スイッチディフェンスでガード~センターまで守る彼がいるから、チームのディフェンスが安定している