Bリーグ2シーズン目の開幕が2か月を切りました。オフシーズンは選手の移籍も活発で、各チームがどのように仕上げてくるかを見せるか楽しみです。
さて、京都ハンナリーズの2016-2017シーズンの入場者数は、平均1944人(昨年比154.3%)で最下位でした。(出展:B.LEAGUE Monthly Marketing report 2017年5月)
昨年比154.3%は、よく頑張ったと言える一方、1944人は残念な数字と言えます。bjリーグ時代から続き、観客数が伸び悩んているのは、大きな問題です。
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■京都が抱える問題
選手、はんなりんは、クオリティの高いパフォーマンスを魅せてくれています。入場者数が増えない理由はクラブにあると考えています。クラブがどういった方向に進んで行きたいか分からず、迷走しているように見えるからです。
京都ハンナリーズのクラブとして、最大の問題は「活動理念」がないことです。
成功している企業は、必ず活動理念が明確です。活動理念がないと、何のために企業があるのか、何のために働いているのか、分からなくなります。その結果、クラブに関わる人たちの方向性がバラバラになり、社員の方々も良いパフォーマンスを発揮出来ません。
例えば、Bリーグで入場者数の多い千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスは、以下の活動理念を掲げています。
・千葉ジェッツ
「千葉ジェッツふなばしを取り巻く全ての人たちと共にハッピーになる」
~ブースター、パートナー、ボランティア、地域、取引業者、株主、フライトクルー、選手、スタッフなどすべての人たちと共にチームを盛り上げ、サービスを創造し、感動を味わい、夢を見ることのできる運営会社を目指します。~
(引用元:会社概要 ページ下部の活動理念より)
・琉球ゴールデンキングス
「沖縄をもっと元気に!」
~スポーツが生み出すことが出来るパワーとは、人がより人らしく生きていくために必要なエネルギー、つまり興奮・感動・情熱・勇気・希望・夢です。これらのエネルギーは人々へと広がり、地域社会に大きな影響を与える可能性に満ち溢れています。琉球キングスは、スポーツの潜在的可能性を最大限に引き出し、より良い社会の形成に貢献していきます。~
(引用元:活動理念)
両クラブともキャッチーで印象に残る一言で活動理念を表し、その後に具体的な説明が続きます。クラブに関わる全ての人達から見て、このクラブが何をしたいのかよく伝わっていると思います。
特に千葉ジェッツのクラブの中の人もハッピーになるという理念は素敵です。中の人が不幸で、お客さんだけハッピーという状態は長く続かないからです。両方ハッピーというのは理想的な状態だと思います。
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■取り組むべき最初の課題
京都ハンナリーズは、ビジョンを明確に持った上でクラブ運営をするべきです。
そのためには、クラブの幹となる活動理念を定めて、クラブに関わるすべての人達と共有することから初めてほしいです。
以上