2013年1月16日水曜日

bjリーグの将来について

 
 2009-2010シーズンに京都ハンナリーズがbjリーグへ参入。京都にバスケットチームが出来たことがうれしく、足繁く見に行きました。4年目となる2012-2013シーズンも変わらず京都ハンナリーズを応援していますが、bjリーグも変わりません。


bjリーグが何をして行きたいのか分からないのです。bjリーグのサイトに「bjリーグ宣言」がうたわれていますが、絵に書いた餅という印象です。理想はごもっともなのですが、理想を実現するためのプロセスが見えないのです。





1.拡大路線
 チーム数を拡大し続け地域密着をアピールするのは良いのですが、土台がしっかりしていません。資金繰りが悪化したため、運営会社の譲渡を繰り返す大分。高松の破産申請。東京アパッチの消滅。岩手の資金繰り悪化。これだけのチームが資金繰りを悪化させるのはチームの問題ではなく、リーグの構造的な問題だと思います。(宮崎、福岡もあまり良くないように見えます)



これだけ運営がうまくいかないチームがありながら、bjリーグとしてどのように解決していくかという方針がまったく見えません。残念でならないです。





2.観客数
 プロスポーツの生命線はチームを応援してくれる人の人数です。人が集まるところにメディアは注目し、お金が集まります。ワールドカップで優勝した女子サッカーを見れば一目瞭然です。


 bjリーグの1チーム観客数平均は1500人程度であり、少しづつ下がっています。ただでさえ運営が厳しいのに観客数が減っていてはたまりません。根本的な対処が必要な状況です。男子バスケットがオリンピックでアメリカを破ってメダルでも取れば注目されるでしょうが夢物語でしょう。



プロスポーツを運営するのであれば、現状の観客数に相当の危機感をおぼえないといけません。





3.チーム運営
 チーム運営がうまくいっていそうなのは、沖縄、秋田、仙台、新潟、島根あたりまで。以前、沖縄のホームゲームを観戦しに行きました。3000人を超える満員のお客さんの中で試合が行われ、その試合結果を地上波で放映される。本土とは違う世界がそこにありました。


沖縄と同じ運営をすればうまくいく分けではないと思います。しかし、何かしらヒントはあるはず。チーム同士で成功体験や失敗体験を共有出来る仕組みがbjリーグにあるのか疑問に思っています。外野ですが、横同士の連携をもっと強化出来ないものかと感じています。





4.bjリーグって知ってますか?
 私の周りの人にプロのバスケットリーグがあると話すと、大概はバスケットにプロってあるんだー^^という回答をいただきます。京都ハンナリーズを応援していますと言う前に、説明が多々必要であり、話にくいついてもらえません。


 何も知らないと聞いたことがあるというのは非常に大きな差です。何も知らないと興味すらわきません。まずはbjリーグという存在があることを世間に知ってもらうことが重要です。bjリーグは何も知らない人に知ってもらう行為を疎かにしすぎています。


 DeNAが横浜ベイスターズを買収したの去年です。私はモバゲーは知っていてもDeNAは知りませんでした。しかし、毎日地上波の野球結果でDeNAは・・・と言われるのでいやでも知っている企業になっています。これってすごいことだと思います。





5.JBLとのリーグ統合
 JBLとのリーグ統合は必ずやるべきでした。プロじゃないからリーグ統合やりませんと言っているようでは、現実が見えていないと言わざるをえません。プロにこだわってbjリーグを作ったのは理解出来ます。しかし、プロにこだわってもうまくいっていない現実があります。


バスケット観戦というマイナーなエンターテイメントで分裂しているようでは話にならないのです。メディア・マスコミに注目されないので、今後もお客さんが増えるとは思えません。世間に注目されるということから始めないとバスケット観戦の未来はありません。



日本のバスケットプレイヤーで知名度があるのは田臥や五十嵐だけ。一般の人は川村や竹内兄弟を知りません。田臥や五十嵐が試合に来るといえば、bjリーグやバスケットを知らなくても興味を持ってもらえます。


彼らの知名度やリーグ統合の新鮮さを利用してバスケット観戦を普及するチャンスだったのに、そのチャンスを逃してしまいました。代わりの案があれば良いのですが、現状のbjリーグにあるとは思えません。





6.NBL
 NBLはリーグを統合するために作られたのではありません。JBAがFIBAにリーグ統合したよと言い訳をするために出来た組織です。そうでなければ、リーグ統合出来ないのに2013年からNBL開幕という馬鹿げたことはしないはずです。


bjリーグには、FIBAという外圧を利用してリーグ統合をしてほしかったです。多少の妥協はあったとしても。1ブースターとしてはハンナリーズアリーナで田臥、川村、竹内兄弟や金丸が試合する姿を見たいのです。





7.まとめ
 ・bjリーグに明るい未来が見えません。
 ・bjリーグの問題は、そもそも知らない人が多すぎること。
 ・JBLとbjのリーグ統合は多少妥協しても行うべきだった。
 ・ハンナリーズアリーナで全日本選手の試合が見たい。






5 件のコメント:

  1. KINGS2013年1月17日 8:01

    最近富みに思うのはbjはチーム数を増やしすぎて選手のレベルが低下の一途を辿っていないか?ということ。
    ��j創生期はJBLまでギリギリ手が届かなかった層の受け皿になっていたイメージがありますが、今や猫も杓子もメンバーになり始めている気が。。。
    そして赤字経営チームが増えればリーグ全体の繁栄は望むべくもなく、黒字経営のチームまで巻き込まれていずれリーグそのものの消滅の危険性さえも孕んでいると言えるでしょう。
    自分もbjの将来性には疑問を感じています。
    もっと成功してもらい、日本のバスケ人気を盛り上げて欲しいとは思っていますが果たして5年後、10年後どういう姿になっているのか心配です。。。

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  2. ��KINGSさん
    コメントありがとうございます。
    審判や選手のレベルも問題ですね。以前は、bjはbjで頑張っていけばいいかなと思っていました。
    しかし、このままだとリーグが消滅する日も近いのではと感じています。KINGSさんと同じくバスケ人気が出て欲しいと思っているのですが、現状は歯がゆいですね。

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  3. 統合リーグが不可能なのは、bjリーグの負債が問題ですよ。 以前に2010年で11億円の有利子負債を抱えているという記事が載りました。現在の負債額は知りませんが、新リーグにbjと同じリーグ運営会社を株式会社で経営する形を求めたので、協会とJBLに借金を払わせようとしていると思い、統合リーグではなく新リーグに各チームへ個別に参加を求める形でNBLが出来たのです。 NBLは、参加チームに自主運営の義務化を求めるので段階的にプロチームを増やし、数年後にはプロリーグに移行すると言っています。 NBLは収益を増やす方向に動き、bjは現状維持を考えるのなら、bjの各チームはNBLに移籍すれば良いのではないかと思います。

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  4. >アポンタさん
    コメントありがとうございます
    そういえば、bjリーグに多額の負債があるという報道がされていました。
    表向きはプロにこだわったからNBLに参加しないでしたが、負債が解消出来ないから参加しないという理由も大きそうです。

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  5. bjの運営に欠陥があるのは同感です。ただ入場者数をカウントするだけでキャッシュフローも分析せずマーケティングもやらず、結果新規ファンを獲得できず資金繰りに詰まって倒産。これではリーグのイメージが悪化する一方です。
    しかし不満を垂れ流すだけでは何の解決にもなりません。批判するばかりではなく、少しは具体的な解決策を提示したらどうですか?
    私は、不要なのはbjでなくNBLの方だと思っているので、田臥や川村なんかのスタープレイヤーをbjに引き込んで行くべきだと考えています。
    そのためには年俸の増額と、プレイ環境の改善が不可欠ですね。そのためにはさらに多くの資本が必要になります。
    さらにそのための案の一つとして、もっとbjに広告価値を持たせる必要があるのではないでしょうか。入場料をもっと安くして新規ファンを獲得するなり、テレビ中継を実現させるなりいろいろありますが、まずは「バスケをビジネスと見る」意識の徹底が先決ですね。あのサークルの延長のようなだらけたなぁなぁの雰囲気では永久に盛り上がりませんね。bjリーグに早急に必要なのは、プレイヤーではなく、経営者なのかもしれません。

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